元・宇宙飛行士の野口聡一さんは、その輝かしい宇宙滞在経験を買われて宇宙関連のテレビ番組やイベントに引っ張りだこです。
野口聡一さんは、7月15日に都内で行われた映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の公開直前イベントに参加されていました。
この映画は「アポロ計画での月面着陸は実施されず、フェイク映像を撮影すること」が重要なストーリーになっています。
イベントで野口聡一さんは、過去の月面着陸映像の真偽には触れていませんでした。
その理由を探ってみました。
野口聡一さんの映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』に対するコメント
映画『#フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
— ソニー・ピクチャーズ映画 公式 (@SonyPicsEiga) July 15, 2024
🚀スペシャルトーク・イベント レポート①🌖
映画にちなんで、アポロ11号の月面着陸は実はフェイクだったのでは?という都市伝説について質問が及ぶと…
🗣️#野口聡一 さん… pic.twitter.com/U3Hksp8HJY
野口聡一さんは、7月19日に公開予定の映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の公開直前イベントに参加されました。
そこでの発言として、「60年代、70年代はまだ情報も少ないですし、国家がなにか隠しているんじゃないかと考える風潮も強く、こういった話はよく聞いていた」と、
過去を振り返りました。
しかし、「リアルかフェイクか」という過去の月面着陸映像の真偽には触れていませんでした。
野口聡一さんは、宇宙飛行士として活躍されてた頃にはNASAの情報をしっかりと把握されていたはずです。
また、映像からみられる物理現象の真実はなにかよくわかっていることでしょう。
つまり過去の映像はリアル!
結局、あからさまに発言すると映画への興味がなくなることを心配して触れなかったのが理由だと思います。
映画のエンターテインメント性を尊重ということですね
映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の内容は?
本映画は、1969年の人類初の「月面着陸」に関する“ウワサ”から生まれた完全オリジナル脚本の作品ということで、主演はスカーレット・ヨハンセン、チャニング・テイタム。
映画『#フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
— ソニー・ピクチャーズ映画 公式 (@SonyPicsEiga) July 18, 2024
˗ˏˋ 🌎特別映像解禁🌎 ˎˊ˗
不可能に挑戦するNASAの人々
不可能を「可能」にさせるPR担当
すべては人類が月へ向かうために――
発射の時が迫る
𝟕.𝟏𝟗 𝐅𝐑𝐈 公開 pic.twitter.com/qMARYaSjZX
おもしろそうですね ぜひ、映画館に行って鑑賞しましょう!
アポロ計画・捏造説と反論の豆知識
少し過去の経緯を確認しましょう。豆知識です。
アポロ計画
アポロ計画のミッション
アポロ11号 1969年7月16日―24日:
人類初の月面着陸
アポロ12号 1969年11月14日―24日:
2度目の月面着陸
アポロ13号 1970年4月11日―17日:
酸素タンク爆発によるミッション中止
アポロ14号 1971年1月31日―2月9日:
3度目の月面着陸
アポロ15号 1971年7月26日―8月7日:
4度目の月面着陸
アポロ16号 1972年4月16日―27日:
5度目の月面着陸
アポロ17号 1972年12月7日―19日:
6度目の月面着陸 最後
*野口さんは1965年4月15日生まれ
アポロ11号の頃は小学校入学以前ですね
●アポロ計画のミッション開始までに投入された膨大な人材や資金を考えたら、計画と実行がフェイクとはとても言えないでしょう。
捏造説と反論の豆知識
wikipediaによれば、
フィクションやジョークの類ではなく、事実としてアポロ計画捏造説を主張した最初の出版物はビル・ケイシングが1974年に出版した “We Never Went to the Moon”(我々は月に行ってなどいない)であるとされています。
日本語への翻訳本は出ていないようです。興味があれば英語版を読んでください。
・捏造を主張する人たちの「映像にはおかしいところがある」には科学者等がきっちり反論しています。
・映画では、1977年に公開された「カプリコン・1」が偽の火星着陸映像をNASAが世界中に流すという、今回の映画のアイデアが含まれています。
●最終的には探査機がアポロ11号の着陸地点の痕跡を撮影したというNASAの発表が捏造説への最も強力な反論でしょう。
NASAサイトの情報(2019年6月19日)
最初の月面着陸から数十年後、NASA の月偵察オービター宇宙船に搭載された LROC カメラが撮影したアポロ 11 号の着陸現場。
宇宙飛行士が月面に残したアポロ 11 号の降下ステージと、宇宙飛行士の足跡が残した跡が見えます。
その後もNASAによる観測は続けられアポロ12号、14号、17号のより詳細な痕跡が撮影されています。
このNASAの情報は当然、現役の宇宙飛行士であった野口さんも把握していたはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
7月19日に公開予定の映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の公開直前イベントに参加された野口聡一さんの発言を調べてみました。
そこでの発言として、「リアルかフェイクか」という過去の月面着陸映像の真偽には触れていませんでした。
野口聡一さんの本心は、「過去の映像はリアル」のはずです。
結局、あからさまに発言すると映画への興味がなくなることを心配して触れなかったのが理由だと思います。
今後、野口聡一さんから過去の月面着陸映像の真偽をきっちり聞きたいものです。
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