2025年12月22日、漫画界に激震が走りました。
講談社「ヤングマガジン」で連載中の大ヒット作『満州アヘンスクワッド』の作画を担当されていた漫画家・鹿子(しかこ)さんが、11月8日に亡くなられていたことが公式に発表されたのです。
37歳という若さでの別れに、SNSでは「早すぎる」「信じられない」といった声が溢れています。
しかし、その悲しみと同時に明かされたのは、病魔と闘いながらも描き続けた作家としての驚異的な執念でした。
本記事では、鹿子先生の歩みと、遺志を継ぐ作品の今後について詳しくお伝えします。
漫画家・鹿子さんの訃報とプロフィール

訃報
■2025年12月22日、ヤングマガジン編集部は公式サイトにて、漫画家・鹿子さんが11月8日に「脈絡膜悪性黒色腫)」のため逝去されたことを報告しました。
⦿鹿子さんは1987年生まれの37歳。圧倒的な画力で、戦時下の満州という重厚な世界観を見事に描き出している『満州アヘンスクワッド』は多くの読者を虜にしています。
◦葬儀は遺族の意向により、近親者のみで執り行われたとのことです。
👇 鹿子さんの基本プロフィール
・ペンネーム: 鹿子(しかこ) ※旧名義:箱石達(はこいしたつ)
・本名: 非公表
・生年月日: 1988年10月3日(享年37歳)
・出身地: 岩手県奥州市
・学歴: 武蔵野美術大学造形学部 彫刻学科卒業
・没年月日: 2025年11月8日
★ 鹿子さんのプライベートな情報(例えば配偶者や子供の有無などの家族構成)は公開されていません。
鹿子さんの経歴
👇鹿子さんの武蔵野美術大学からの経歴をまとめました!
美大での学びとデビュー
●武蔵野美術大学では彫刻学科に在籍し、立体としての造形美を追求されていました。
◦この時期の経験が、後に漫画で見せる「重厚な肉体描写」や「立体的な構図」の基礎となったことは間違いありません。
◦大学生時代から漫画を描き始め、2010年には第100回MANGAグランプリにて『ハイタイム』が優秀賞を受賞。華々しいデビューへの一歩を踏み出します。
『キングダム』原泰久先生のもとでの修行
●大学卒業後は、日本を代表する漫画家である原泰久先生(『キングダム』作者)のもとで、5年間もの間アシスタントを務めています。
◦原先生の現場で、大ヒット作を生み出す熱量と技術を徹底的に叩き込まれたことが、その後の飛躍の鍵となりました。
「箱石達」名義での初連載
●2016年、週刊ヤングジャンプにて「箱石達(はこいしたつ)」名義でラグビー漫画『フルドラム』の連載を開始。
◦スポーツ漫画でありながら、読者を圧倒する緻密な書き込みとキャラクターの生命力は、当時から大きな注目を集めていました。
代表作『満州アヘンスクワッド』とは?
■2020年、名義を「鹿子」に改め、原作・門馬司氏とタッグを組んで開始したのが、現在も連載中の代表作『満州アヘンスクワッド』です。
- 作品概要:
・ 累計発行部数300万部を突破。
・戦時下の満州を舞台に、アヘンで帝国を築こうとする若者たちの狂気と野望を描く。 - 作風の魅力: 特にキャラクターの「眼光」の鋭さと、満州の街並みのリアリティが凄まじく、読者の間では「絵から熱気が伝わってくる」と評されています。
『満州アヘンスクワッド』連載に捧げた執念と未完の行方は?
■『満州アヘンスクワッド』制作現場は、まさに命を削るような戦いでした。
👇担当編集者や原作者のコメントから、驚くべきエピソードが明かされています。
- 視力を失いかけても続けた作画
・眼のガンにより視界が制限される中、「この物語を途絶えさせてはいけない」という一心でペンを動かし続けました。
・体調に異変を感じていた鹿子さんは、2025年10月27日に編集部を通じて「連載を不定期にする」旨を発表していました。 - 膨大なキャラクター指示書
・自分が倒れてもスタッフが迷わないよう、キャラの癖や表情の描き方を詳細に記した「指示書」を遺されていました。 - 門馬司先生との最後の打ち合わせ
・亡くなる直前まで、原作者の門馬先生と物語の結末に向けた熱い議論を交わし、作品を完結させる準備を整えていました。
未完の行方と代筆の決断
■編集部は、鹿子さんの生前の強い希望を受け、**「代筆を立てて完結まで継続する」**という異例の決断を発表しました。
⦿ 鹿子さんは生前、「何かあったら代筆を立ててほしい」と編集部に託されていました。
★その想いを受け継ぎ、2026年以降の連載再開を目指してプロジェクトが進行しています。
読者・ファンからの反響と追悼
■SNSでは、鹿子さんの「作家としての魂」に敬意を表する声が絶えません。
| 反応の種類 | 主な内容・コメント |
| 若すぎる死への哀悼 | 「37歳はあまりに早すぎる。あの熱量は唯一無二だった」 |
| プロ意識への敬意 | 「目が見えなくなるまで描き続けた執念。本当のプロだと思う」 |
| 連載継続への支持 | 「先生が望んだ完結なら、最後までしっかり追いかけたい」 |
まとめ
いかがでしたでしょうか
漫画家・鹿子さんは、37歳という若さでその生涯を閉じました。
しかし、彼が命を懸けて描き続けた物語の炎は消えていません。
「作品を完結させる」という鹿子さんの最後にして最大の願いは、門馬司先生や編集部、そして志を継ぐ作家たちによって未来へと繋がれます。
稀代の絵師が遺した物語を、私たちは最後の一コマまで大切に読み届けるべきでしょう。
漫画家・鹿子さん、素晴らしい作品をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。
ご覧いただき有難うございました。
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