2026年のノーベル化学賞に、東京理科大学名誉教授の硤合憲三(そあい・けんそう)氏が選ばれました。
受賞の中心となったのは、生成物そのものが触媒となって同じ反応を促進する「不斉自己触媒反応」の発見です。
硤合氏は、東京大学で化学を学んだ後、アメリカでの研究経験を経て東京理科大学へ。
長年の研究を通じて、分子の「右利き」と「左利き」に関わる重要な現象を見いだしました。
この記事では、硤合憲三氏の学歴や経歴を整理しながら、若い頃からのエピソードや人物像、受賞を支えた名言までをわかりやすく紹介しますので最後までご覧ください!
硤合憲三氏がノーベル化学賞を受賞

◆2026年10月7日、東京理科大学名誉教授の硤合憲三(そあい・けんそう)氏が、ノーベル化学賞を受賞することが発表されました。
受賞の理由は、「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒作用の発見」です。硤合氏は、フランスのアンリ・カガン名誉教授と共同で受賞しました。
硤合氏が発見した「不斉自己触媒反応」は、生成物そのものが触媒となり、同じ性質をもつ分子をさらに増やしていく反応です。この反応は「硤合反応(ソアイ反応)」とも呼ばれています。
硤合氏は受賞について、「アンリ・カガン先生と一緒に受賞できるということがとても嬉しい」と述べました。また、「学生の存在があって到達できた」と、研究を支えてくれた学生たちにも感謝を伝えています。
「不斉自己触媒反応」とは何か
◆私たちの体をつくるアミノ酸や糖などには、「右利き」と「左利き」のような関係にある分子があります。これは「鏡像異性体」と呼ばれます。
鏡像異性体は、成分や構造がほぼ同じでも、性質が異なることがあります。そのため、医薬品の分野では、どちらの型の分子をつくるかがとても重要です。
「不斉自己触媒反応」は、反応で生まれた分子が、その後の反応を助ける触媒になる仕組みです。さらに、生まれた分子と同じ「利き手」の分子を増やしていきます。
●たとえば、わずかに偏りのある分子から出発しても、反応が進むにつれて一方の型がどんどん増えていくことがあります。
この現象は、生命の世界でなぜ片方の分子が多く使われているのかを考えるうえでも、大きなヒントになると注目されています。
博士・硤合氏は、この不斉自己触媒反応を世界で初めて発見。長年の研究を通じて、分子の「右と左」の謎に迫る道を開いたといえます!
硤合憲三氏の学歴
◆硤合憲三氏は、1950年(昭和25年)生まれです。
東京大学で化学を学び、大学院まで進んで研究の基礎を固めました。主な学歴は次のとおりです。
- 1974年:東京大学理学部化学科を卒業
- 1976年:東京大学大学院理学系研究科修士課程を修了
- 1979年:東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了し、理学博士の学位を取得
★学生時代から有機化学の研究に取り組み、その後の「不斉自己触媒反応」の発見につながる基礎を築いていきました。
研究者としての経歴
◆硤合氏は、1979年に日本学術振興会の奨励研究員として東京大学理学部で研究を始めました。
同年10月には、アメリカのノースカロライナ大学へ渡り、博士研究員として研究経験を積んでいます。
1981年には東京理科大学理学部第一部応用化学科の講師に就任。その後、助教授、教授へと進み、長く東京理科大学で研究と教育に取り組みました。
2017年には東京理科大学の名誉教授となり、2026年には栄誉教授の称号が授与されることが決まっています。
●硤合氏は、これまでにも日本化学会賞、紫綬褒章、日本学士院賞など、多くの賞を受賞してきました。
★今回のノーベル化学賞は、長年にわたる研究の集大成といえます!
若い頃からのエピソードと人物像
👇硤合氏については、実験結果を丁寧に見つめる姿勢が、周囲の研究者から語られています。
✅結果が予想と違うときにも、単なる失敗で終わらせず、「なぜそうなるのか」「何かおかしいのではないか」と考えを深めることを大切に!
この姿勢は、不斉自己触媒反応という、それまで見つかっていなかった現象の発見にもつながったと考えられます。
✅また、硤合氏は謙虚な人柄でも知られています。学生からの質問にも丁寧に答え、研究に対して真摯に向き合う研究者だったと伝えられています。
✅受賞後の会見では、「完全にまだ解明したわけじゃなくて、まだまだ分からない。面白いことがあるはず」と語りました。
★ノーベル賞を受賞した後も、研究の面白さを追い続ける姿勢が表れていますね!
硤合憲三氏の言葉・名言
👇硤合氏の言葉からは、研究に対する謙虚さと、好奇心を大切にする姿勢が読み取れます。
「完全にまだ解明したわけじゃなくて、まだまだ分からない。面白いことがあるはず。」
この言葉は、まだ分からないことを恐れず、むしろ面白いと感じられる硤合氏らしい考え方です。
「学生の存在があって到達できた。」
●硤合氏は、自分一人の力だけで成果を出したのではなく、学生や周囲の人たちとともに研究を進めてきたと語っています。
また、「今後ともそういう分野の研究が進むように微力ながら尽力したい」とも述べており、受賞後も研究の発展を願う姿勢を見せています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
硤合憲三氏は、「不斉自己触媒反応」の発見によって、2026年のノーベル化学賞を受賞しました。
東京大学で化学を学んだ後、アメリカでの研究経験を経て東京理科大学へ。長い研究生活の中で、生成物が触媒となり、同じ型の分子を増やしていく現象を見いだしました。
硤合氏の研究は、分子の「右利き」と「左利き」という不思議な性質を解き明かすものであり、生命の起源にも関わる重要な発見です。
「まだ分からないことがあるからこそ、面白い」という言葉のとおり、硤合氏は未知の現象に向き合い続けた研究者です。その積み重ねが、ノーベル化学賞という大きな成果につながりました!
最後までご覧いただき有難うございました。

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